イオンモール熊本、決死の救助現場で「ほふく前進」が必要なほどの惨状
熊本県嘉島町のイオンモール熊本で、28日夕方に発生した大規模な爆発。地震発生から約1時間半後、フードコートのLPガス設備から漏れたガスに引火したとみられるこの事故で、29日朝までに女性2人の死亡と、1人の心肺停止が確認されている。
客の多くはすでに避難していたが、店舗従業員がモール内に残っていたため、被害に遭ったのは主に従業員と見られている。LPガスは都市ガスより発熱量が倍近くあるため、爆発の破壊力は凄まじく、建物の破片が数百メートル先まで飛んだという。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 防衛相の小泉進次郎氏は28日夜の会見で、熊本県知事からの要請を受け、北熊本駐屯地の第8師団3600人を派遣したと発表。陸上自衛隊第42即応機動連隊と第8偵察隊が中心となり、消防や警察と連携して人命救助にあたっている。
しかし、救助活動は極めて困難を極めている。防衛庁(現防衛省)陸上自衛隊出身で、拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授の濱口和久氏は、その過酷さをこう語る。
「大きな余震の可能性が指摘される中、建物がさらに壊れ、二次災害の危険が高まっている。広範囲に崩れた瓦礫の山で、要救助者の位置が特定できず、『ほふく前進をしなければ通れない』ほど狭い隙間もある。重機も入れず、隊員たちは手作業で瓦礫をかき分け、体温センサーをかざしながら進んでいる」
さらに、熊本県内は40度に迫る酷暑。災害発生から72時間が生存のリミットと言われるが、濱口氏は「暑さでそれより時間は短くなるでしょう」と厳しい見通しを示す。自衛隊員の服装は寒冷地対策が中心で、暑さに適した装備はなく、隊員自身の熱中症リスクも高いという。
余震、瓦礫、酷暑という三重苦の中、決死の救出作業が続いている。いまだ多くの行方不明者が取り残されたままだ。
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