“原爆はフェイク”動画が35万再生 溝口勇児氏率いるNoBorderの見解は?
終戦から81年。8月15日の全国戦没者追悼式で不戦の誓いが新たにされる中、ネット上ではとんでもない“歴史修正”が波紋を呼んでいる。
発端は、NHKニュースが8月8日にXで発信した注意喚起。《いま、原爆に関する偽情報がSNSで広がっています》と切り出し、《被爆者がいなくなる時代を前に、事実をどう伝えていくのか》と問題提起した。合わせて配信された記事では、XやTikTokで「原爆はデマ」「放射線による被害はなかった」とする真偽不明の投稿が拡散している実態や、YouTubeで「原爆投下はうそだった」と主張する動画が30万回以上再生されていることが指摘され、《もちろん、これらはすべて偽情報です》と警告されていた。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon このNHKの記事を受け、SNS上で特定の動画を探し出す動きが加速。注目を集めたのが、実業家・溝口勇児氏(41)が代表を務める「株式会社NoBorder」が運営するYouTubeチャンネル『NoBorder X File』の動画だ。同チャンネルは今年4月3日、「原爆投下は嘘だった…覆される世界の常識と封印された戦後史に残る最大の嘘」というタイトルの動画を配信。現在までに35万回以上の再生回数を記録している。
この動画には、近現代史研究家・林千勝氏(65)がゲスト出演。オブザーバーとしてタレントのフィフィ氏(50)と実業家の西川将史氏(43)も参加し、林氏は“原子爆弾はフェイク”だと持論を展開した。
具体的には、1945年8月6日にトルーマン米大統領(当時)が広島原爆投下を発表した声明を「全くでたらめ」と否定。「米国の一航空機」「広島に1発の爆弾」「TNT火薬で2万トン以上の破壊力」といった声明の文言を「うそ」と切り捨て、「そういった物語のプロパガンダなんですよ」と主張した。ナレーションでは「核爆弾の脅威を世界に見せつけ、覇権を握る。そのために核爆弾を偽装し、大統領を使って声明を出し、日本が利用されているかもしれない」と林氏の主張を紹介。
また、林氏は「落とされた爆弾」について「大型の複合爆弾だったと考えられている」と語り、閃光弾、サーモバリック爆弾、ナパーム弾、毒ガス弾などを挙げた。「原爆が落とされる瞬間の映像はない」とし、現存する弾倉が開く映像は「東京大空襲の焼夷弾の弾倉が開く映像を借用している」と断言。さらに、「米軍が撮影したといわれる公式のナショナルアーカイブにある広島原爆にまつわる映像は、100%フェイク」とまで言い放った。
こうした内容に対し、Xでは被爆者や専門家から「一線を越えている」など批判の声が続出。配信元のNoBorderは、本誌(『女性自身』)の取材に対し、動画の意図などについて見解を示した。
戦後81年。被爆者が減り、記憶の継承が課題となる中、ネット上で拡散される“偽情報”にどう向き合うか。改めて問われている。
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